キッチンリフォーム豆知識

ステンレスは熱に強く頑丈で、金属の中では錆びにくいという特徴があり、キッチンでは昔から使われてきた天板素材です。
比較的安価であることから飲食店での厨房で使用されたりと万人受けで今でも根強い人気があります。
傷やへこみが付きやすいことがデメリットですが最近の商品ではその点も改善されており、例えばクリナップのステンレス天板で使われている特殊エンボス加工やテクスチャ加工なら傷も気にならない加工がされています。

〈主な取扱メーカー〉
クリナップ・LIXIL・タカラスタンダー・トーヨーキッチンスタイル・サンワカンパニー 等


人造大理石は耐久性・耐汚性が高いことが特徴で、布巾でさっと拭くだけで汚れが取れるメンテナンス性の高い天板です。色やデザインが豊富な点も魅力的。さらに、天板とシンクを同素材にすれば繋ぎ目がない一体型にできお手入れが楽になります。一方、熱にはやや弱く、熱ししたフライパンを直置きすることや・醤油など酸味の強いものは変色してしまう商品もあるので注意が必要です。

〜人造大理石の素材について〜
人造大理石・・・粉砕した天然の鉱石をアクリル系・ポリエステル系の合成樹脂に混ぜて大理石のように成形したもの。またベース素材に、アクリル系・ポリエステル系の樹脂層を重ねたもの。

〈主な取扱メーカー〉
トクラス・タカラスタンダード・パナソニック・リクシル・TOTO 等


クォーツストーン・・・こちらも人造大理石と言われる1つで天然の水晶をアクリル系・ポリエステル系の合成樹脂で結合したものをクォーツストーンと呼びます。　
水晶の含有率は93〜95%で天然素材に近いとされています。光を通すので光沢感や高級感がありハイグレード品に取扱があります。

〈主な取扱メーカー〉
タカラスタンダード・アイカインテリア工業株式会社 等


表面に繊細な起伏のあるセラミックならでは質感は、陶器のような味わい深さを持って輝きます。金属よりも硬度が高く、鋭利な刃物でも引っ掻きキズがつきにくく耐久性も抜群。そのため、調味料や洗剤の染み込みが少なく、頑固な汚れもサッと拭き取ることが出来ます。

〈主な取扱メーカー〉
クリナップ・リクシル等

〜ワークトップの選び方〜
コスパの高さで選ぶなら「ステンレス」や「メラミン」がおすすめです。
また、デザイン性で選ぶなら「人造大理石」、　高級感と機能性で選ぶなら「セラミック」「クォーツストーン」がおすすめです。

キッチンの高さが低いと無理な姿勢で作業するせいで腰痛になったり、逆に高すぎると腕が上がって肩こりになったり、力が入らなくて効率が悪くなったり、水浸しになったり・・・。長時間、立って作業する場所なので高さは慎重に選びましょう。床からワークトップまでの高さは、80cm・85cm・90cmの３種類が標準的な高さとされていますがメーカーによっては、さらに細かく1cm・1mm単位で高さを設定できるキッチンもあります。例えば身長160cmなら、160cm÷2＋5cm＝85cmとなり高さ85cmが使いやすい高さの目安ということになります。

真ん中の調理スペースは、普段お使いのまな板サイズを基準にして左右にボウルや食材が置ける余裕があるくらいの広さがおすすめです。一般的に約60cmから約90cmが目安とされていますが、一度につくる料理の量や普段使用する調理道具によっても必要な広さが変わってきます。調理スペースが十分なスペースを確保できない場合は、シンクにふたをして作業スペースに使えるシンクサポートを採用することでスペースを広げることができます

対面式のキッチンでは、キッチンの横やキッチンと収納の間の通路スペースにも十分な広さが必要です。一般に人が通るのに必要な広さは60cm前後とされていますが、キッチンの場合はお盆を持った状態でも余裕のある80cm前後を目安にしましょう。さらに90cmのスペースがあると引き出しを開けた状態でも後ろをスムーズに通ることができます。キッチンにたつ人数、配膳のしやすさ、引き出しを開けた時のスペースも考えてスペースは確保しましょう。

〜ガスコンロ〜
〈メリット〉
・手持ちの鍋がそのまま使える（安価なものが多い）
・炎が見えるので火力調整がしやすい
・火力が強くて素早く火が通り調理時間短縮
・夏場は火を使うと温度が上がる

〈デメリット〉
・衣服や天ぷら鍋など火が移ったり、火の消し忘れなどから火事の危険性がある
・五徳の掃除が手間

ガスコンロが向いている人
★中華鍋を使いたい！料理にこだわりあり！そんな方はガスコンロに向いています。

〜IH〜
〈メリット〉
・加熱状況（温度やタイマー機能など）がデジタルで目にみえる
・火事の心配がない
・熱効率がいい
・凹凸がなくフラットなので掃除がしやすい

〈デメリット〉
・IH専用の鍋やフライパンを購入しなければならない

IHが向いている人
★火災リスクを少しでも下げたい！日々の手入れのしやすさが重視！そんな方はIHコンロに向いています。

リフォームをきっかけに、安全性を求めてガスコンロに変えられる方も多くいらっしゃいます。
ライフスタイルに合わせて選ぶといいですよ。

シロアリが発生しやすい箇所といえば、バスルームやキッチン、トイレといった水回り。そして床下や天井裏、玄関です。
これらの場所は上記のようにシロアリが好む条件が揃っています。

〜シロアリがいるサイン〜
・床や軋む、フワフワする
経年劣化で腐食している場合もありますが、食害によって床下の木材が強度を失い、軋みが発生することもあります。

・蟻道（ぎどう）がある
シロアリは光を嫌うため、床下に「蟻道」と呼ばれるトンネルのような通り道を作って、その中を移動します。

・屋内に羽アリがいる
家に被害を与えないクロアリにも羽アリは存在しますが、屋内に入ってくるのは基本的にシロアリの羽アリだけです。
そのため、家の中で羽アリを見つけた場合は、屋内にシロアリが巣を作っている可能性があります。

・柱や壁を叩くと空洞音がする
シロアリの食害に遭っている建材は、叩くと空洞音がします。

・近所にシロアリ駆除を行なった家がある
シロアリ駆除を行なった家からシロアリが逃げ出して棲みついてしまうケースが稀にあります。


在来工法（タイル浴室）からシステムバスにリフォームの際、床がふわふわすると思っていて、解体してみると木材が食べられ土台が浮いている状態だった!!なんてこともありました。
「タイル浴室」ならでは、劣化してヒビが入ったタイルやはがれたコーキングのヒビから水が漏れて、床下や壁の中で腐食した木材を食べて繁殖するパターンもあります。

〜シロアリを寄せ付けないためには〜
・シロアリのエサになる木材を置かない
庭や物置などにシロアリのエサとなる木材やダンボール・伐採した植木などを放置しない。また、ウッドデッキや木製のプランターには防腐剤を塗布があるお家は定期的に防虫剤を塗布し腐食させないようにします。
これらを放置することはシロアリを寄せ付ける原因ともなります。

・風通しをよくする
シロアリは湿気を好みます。床下や日の当たらない場所は絶好のすみかです。
家の中は風通しをよくしましょう。床下は通気口を設け、調湿効果のあるものを置くなど湿気対策をとりましょう。

・水漏れや雨漏り・床下をチェック
シロアリが侵入してくる可能性があるので、水漏れや雨漏りを見つけた場合は早めに対処しましょう。

・定期的に薬剤を散布する
寄せ付けない対策はもちろんのこと、一番いいのは定期的に薬剤を散布することです。
一般的な木造住宅は新築時にシロアリ予防の薬剤処理が施されるので、この時点では対策は必要ないケースが多いでしょう。しかし薬剤の有効期間はおおむね5年で、薬剤の効果が薄れていくことを考えると、5年が経過したタイミングが新たに予防対策を講じる一つのタイミングとなるのです。